ミスコンテスト反対 の声は終わらないけれど
法政大学が、学内のミスコンテスト反対の声明を出しています。
法政大学
https://www.hosei.ac.jp/NEWS/gaiyo/191129.html
>「ミス/ミスターコンテスト」について このイベントについては、本学の関知するものではなく、また本学の施設を利用しての開催も認められていません。
その理由として法政大学はこのように言っています。
>本学では、自主法政祭実行委員会(市ヶ谷地区)が大学祭に際して掲げてきた「基調・理念と諸問題」という文書の中で、「ミスコン」に対し以下のような見解を長年にわたって示してきました。
「ミスコン」とは人格を切り離したところで、都合よく規定された「女性像」に基づき、女性の評価を行うものである。
主催の学生団体は、困惑しているようで、改めて声明を出すと言っています。
ミスコンテスト反対の意見は、たまに聞きますが、大学が声明を出すというのは珍しいです。
実は、大学だけでなく、昔からミスコンテストに反対する意見は結構あったのです。
1976年に、名古屋大学のミスキャンパスコンテストで、大学内の「女性問題研究会」という、おそらく女子学生が中心になったグループが反対して、混乱しました。
1987年には、東大でやはりミスキャンパスコンテストを開催しようとして、これは乱闘騒ぎにまでなったという記録があります。
今、東大は美人が多い大学として、ミスコンテストが大きな話題になるくらいですから、隔世の観がありますね。
2019年のミス東大
1990年代には、一般のミスコンテストに対しても、一部の女性団体が反対運動を起こして、マスコミが取り上げたりしていました。
その理由は、おおむね共通で「女性差別だ」「外見で女性を評価すべきではない」などなど。
しかし、ミスコンテストは続いています。
理由は簡単です。女性自身がやりたがっているからです。
今、世界的にもミスコンテストの主催団体のトップは女性です。参加希望者はどんどん増えています。
皆、ミスコンテストをやりたがり、参加したがっているのです。
ミスフランスと、主催者のGeneviève de Fontenay。左側の人です。これはカンヌ映画祭にミスフランスと登場した時のもの。
ミスコンテストは女性たちのイベントになっています。
女性を外見で判断すべきではない。そういう意見はあっていい。いや、その通りだと思います。
しかし「女として」評価してもらいたい。これがミスコンテスト参加者の声の集約だと思います。
もちろん私たちもそうです。